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【第5回憲法講座】幸福追求権

憲法

第5回憲法講座

今回は「幸福追求権」について勉強していきます。

 

憲法13条幸福追求権

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

出典:電子政府の窓口|日本国憲法ページ憲法十三条

幸福追求権は「生命,自由及び幸福追求に対する国民の権利」を規定したものです。

 

これだけ聞くと全くどんな権利かわからないのですね。笑

 

幸福追求権は新しい権利といわれるものです。

時代が変わると新しい権利が必要になります。

 

例えばインターネットがなかった時代には,インターネットに関する権利はいらないので憲法に規定されませんよね!

 

法律がないと裁判で権利の救済権利侵害をされた回復ができないのです

 

本当は,日本国憲法に新しい権利を追加したいのですがの憲法の改定の条件が厳しいんですよね。。。

 

憲法である幸福追求権を根拠に,今まで権利がないものを「こういう新しい権利を侵害している」と裁判で権利を争えるようになりました

 

なので,幸福追求権は新しい権利と言われています。

 

幸福追求権は大まかにプライバシー権の問題とそれ以外の問題で分けています。

 

今回は,プライバシー権以外の幸福追求権で出題される問題を解説していきます。

覚える箇所はポイントで括った赤枠内のことだけなので,ここだけ暗記してください笑

 

POINT!

①幸福追求権は当初は宣言規定であったが,後に具体的権利となった

 

酒の造酒を規制することは許される(高田どぶろく事件)

 

環境権は具体的権利として認められていない(大阪空港騒音公害訴訟)

 

④20歳以上の学生とそれ以外の者とで国民年金の加入を区別していたことは差別ではない

 

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①幸福追求権の具体的権利性

国家公務員試験と地方上級試験で何故か出ることがあります。笑

 

幸福追求権は,もともと人権の重要性を強調する宣言規定でした。

ただの規定なので,幸福追求権には当初,具体的権利がありませんでした。

 

後で詳しく勉強するのですが

具体的権利とは法律がなくても憲法をもとに裁判を起こすことができる権利です。

 

そもそも,通常は法律がないと裁判所に訴えを起こすことができません。

 

法律は憲法に定められた内容により定められます。

 

人権侵害されたんだけど〇〇権を理由に裁判で争いたい

法律にないから裁判で訴えられないよ。。。

こんな状態になります笑

 

しかし,新しい権利(プライバシー権,環境権,知る権利など)は新しく出てきた権利のため憲法に,そもそも規定がないので法律もつくれません。

つまり,新しい権利をもとに裁判で争うことができないのです。

 

それでは困るので,新しい権利は幸福追求権を利用して裁判を起こせるようになりました

 

”幸福追求権をもとに裁判で救済できる””具体的権利がある”と覚えちゃいましょう。

 

幸福追求権には当初具体的権利がなかったが,その後具体的権利が規定された

 

②高田どぶろく事件

高田どぶろく事件は,新潟県の朝鮮人集落で無免許でお酒の醸造が見つかり,醸造に関与している複数の朝鮮人が捕まり有罪判決が下された事件です。

 

お酒を無許可で密造する行為は酒税法という法律に違反します。

 

しかし,酒税法自体が憲法13条の幸福追求権に違反するのではないかと裁判をおこしました。

 

結果的に,酒税法は合憲であり,酒類を醸造するには許可が必要となりました。

 

行政側は,酒で得られえる税金を回収したいですしね笑

 

税金が絡む問題はたいてい行政が有利な判決になります。(お金を回収したいので笑)

 

ちなみに,どぶろくはお酒の名前です。

 

自己消費目的でお酒を製造も規制されています!!

 

お酒の造酒は規制することが許されている

 

③大阪空港騒音公害訴訟

大阪空港の騒音に苦しむ近隣住民が,夜間の飛行機の離着陸の差止めと損害賠償を求めた事件です。

 

幸福追求権をもとに人格権環境権をもとに民事訴訟で,夜間の飛行機離着陸の差止めをして欲しいと訴えを起こしました。

 

人格権
個人の人格的利益を保護するための権利のこと

 

環境権
良好な環境の中で生活を営む権利のこと

人格権を理由に,騒音で苦しむ住民を考え夜間の飛行機の離着陸の差し止めは民事訴訟でなく行政訴訟の範囲と却下されますが,損害賠償は認容されました。

 

ここで,環境権権利自体を認めませんでした

 

環境権も人格権も幸福追求権を根拠として「こういう権利があるでしょ」と訴えているのですが,環境権は今まで一度も認められないんですよね。

 

問題では,環境権に具体的権利性があるかどうかが問われるのでそこを暗記しましょう。

 

環境権には具体的権利性は認められていない

 

④学生の国民年金

20歳以上の日本人は国民年金に加入しなければならない義務があります。

 

現在は,20歳以上の学生も国民年金の加入は義務付けられています。

 

この事件が起こった当時は,学生は収入がないため払えませんということから,20歳以上の学生が国民年金に加入するかどうかは任意でした。

 

しかし,国民年金に加入して保険料を支払わない限り,障害基礎年金などの給付を受けることが出来ないとい制度を作りました。

 

つまり,事故や病気で障害を負ってしまった場合,障害基礎年金が給付されないのです。

 

当時国民年金を払っていなかった学生がお金を支払うこととなりました。

 

なので,何も保障がないのは不平等で,国民年金未加入の学生側は,国が最初から強制加入にするべきという訴訟を起こします。

 

裁判では,学生とそれ以外のも者に国民年金加入の区別することは差別ではないとしました。

 

学生とそれ以外の者とで国民年金の区別をしても,不当な差別的取扱ではない

 

でも,国民年金に学生のバイト代が奪われたらもうカツカツですよね。笑

 

終わり

以上が幸福追求権の内容のプライバシー権以外問題になります。

 

幸福追求権の範囲は広範囲に渡るため,試験で出題される類題のキーワードを暗記して備えましょう。

 

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